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世界のジブリ、金銭的な問題で解体??廃業ってこと? [アニメ]

「想いでのマーニー」を現在公開中のスタジオジブリですが4日の株主総会で制作部門をいちど解体する方針だとわかりました。
ですので「想いでのマーニー」以降、しばらくは長編アニメが制作されなくなる可能性が高いというわけです。[がく~(落胆した顔)]




それって、ジブリがなくなるわけではないよね?[もうやだ~(悲しい顔)]




なんだか急にどうしちゃったの??
ジブリといえば儲かってるんじゃないの?[exclamation&question]





・・・と素人なわたしは安易に考えておりましたが、外から見るのと実際の内側に入るのでは見方も全然違います。

では内側にはいって、どうして世界のジブリがこうゆう状況になったのか素人なりに詳しく調べてみました。[ぴかぴか(新しい)]


※まず「スタジオジブリ」という組織はどういったものか。[exclamation×2]

日本のアニメ界の流れを考えてみましょう。まずはテレビアニメメインでいき、人気が出たものだけ映画化すると
いう形が主流です。確実に人気があるアニメを選ぶのは制作側からするとリスクを負わないためにも当然のことです。
長編アニメを作ってみたけど興行収入が入らなかったじゃ会社はつぶれちゃいますからね。


現在のジブリの中心となっている高橋さんと宮崎(駿)さんの出会いは30年以上前になります。
ふたりは当時の東映動画(現在・東映アニメーション)で劇場用長編アニメだけを制作していました。
ですが時代の流れとともに舞台をテレビへと移行さざるを得ませんでした。その当時の作品で有名なものが
「アルプスの少女ハイジ」です。高畑さんが監督で宮崎さんが絵を担当しています。



日本を代表するアニメマンガを世に送り出しているので、これはテレビアニメ界での成功といえるでしょう。
ですが彼らは自分たちが目指すものはもっとリアルでハイクオリティなアニメーション作りであることに気が付きます。



どういうことかといいますと、人間の心理描写の深いところに入り込み、豊かな表現力で喜びや悲しみをありのままに書き出すことです。これは予算的にもスケジュール的にも大きく制約されるテレビという媒体では限界がありました。


その理念に基づいて制作された「風の谷のナウシカ」ですが、内容的にも興行収入的にも成功しました。これをきっかけに「風の谷のナウシカ」を制作した徳間書店が中心になりスタジオジブリを設立しました。




「スタジオジブリ」設立で理想のアニメーションができるようになったわけですが、ジブリのように原則的に劇場用の長編アニメーションでしかもオリジナル作品以外は制作しないスタジオというのは、日本のアニメ界だけでなく世界的にも極めて珍しい存在です。


文章で書くと、「へぇ~~、すごい」ぐらいにしか思わないし、具体的にジブリのすごさはわかりませんよね。


例えば、長編アニメーションを一本制作するとします。
そのアニメーションには予算とスケジュールをかけて、全身全霊をかけて妥協の許されない内容にしなければいけません。
そしてその作品が出来上がり興行的にも内容的にも成功したと仮定して、次の作品を前の作品の仕上がりの段階で作り始めてなければいけません。


まるで綱渡りのような状況ですが、当初は作品が一本成功したら次をやる、失敗したらそれで終わりという考え方だったので社員の雇用はしていませんでした。作品ごとに70人ほどのスタッフを集めて、完成すると解散するというスタイルをとっていました。そうだったんだ~~~と驚きの連続です。








「魔女の宅急便」では264万人を動員して邦画で首位をとって初めて興行的な成功をおさめました。
そしてこのことがジブリの転換期となります。いままでの形態から根本的な改革を行いました。
スタッフの社員化、賃金倍増、新人採用、研修制度の整備化などです。
これでここで働く社員の給与や研修制度が保障されたわけです。それと同時に、ジブリは絶対に仕事の手を休めるわけにはいかなくなりました。


確かに「魔女の宅急便」のあと「おもひでぽろぽろ」も大ヒットをとばし、「平成狸合戦ぽんぽこ」「耳をすませば」でも邦画で首位をとり、「もののけ姫」での大ヒットから「千と千尋の神隠し」では歴代の興行収入記録を塗り替えました。
この作品で海外でも高い評価を受けています。[手(チョキ)]


その後も「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」などヒット作を出していますが、昨年夏に公開された「風たちぬ」で長編アニメ制作から宮崎駿監督が引退を発表しました。


最初に書いたように、スタジオジブリは一本一本の結果がジブリの経営面にダイレクトに影響します。
今回の「いちど解体する方針」というのも、ジブリ設立からの流れでいけば
いつそうなってもおかしくない状況であったともいえると思います。


※「スタジオジブリ」のアニメーションはハイコスト ハイリスク ハイリターン!!

まとめですがこれだけたくさんのヒット作を世に出し、
日本のみならず世界でもファンが多い「ジブリ」。
そうなるにはそうなるだけの努力があったんだということがよくわかりました。
いくら興行成績がよくてもすぐに次回作のために手元にお金が残らないのです。
でもより上の上を目指して作品をつくるためには仕方のないことなんです。[もうやだ~(悲しい顔)]
みんながジブリの作品に期待してるし作品を待っています。
これからも「スタジオジブリ」が存在することはみんなの願いです。[ぴかぴか(新しい)]

今回の解体の原因が金銭面だとしたら、とても悔しいですね。[あせあせ(飛び散る汗)]
あのリアリティあふれるアニメーションがジブリの魅力です。
なんとかこの危機を乗り越えてほしいし、これからもすばらしいアニメーションを世に出してほしいです。[exclamation×2]




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